やわらかな声と、ふたりごと。

軟口蓋裂の子持つ夫婦の育児日記

出産の瞬間。

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※この記事は、私たち夫婦の体験に基づいて書いています。
医療的・専門的な判断を示すものではありません。
同じような状況の方の参考や、気持ちが少し軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

 

分娩室に移動してからも、ずっと規則的な痛みが続いていました。

すでに「なんか出したい感覚」があって、必死に我慢します。

このとき、家を出る前に食べたご飯を吐きそうになりました。

これが噂のいきみ逃し…!

一番つらかったです。

 

夫がずっと頭を撫でてくれたり、手を握ってくれたり、腰を押してくれたり。

波が来るたびに、テニスボールでサポートしてくれると、少しばかり楽になったのを覚えています。

 

YouTubeで予習していた通り、息を吐くのに集中しました。

参考にした動画は以下です。

https://youtu.be/7Aj21t0ecdk?si=9wBZvVGgvkQyrljE

 

そうしているうちに、児頭も徐々に降りて来ます。
助産師さんが「すごい上手に降りてきてる」と褒めてくれました。


午後6時35分、子宮口が全開に。

午後7時20分、破水。

プチっと音がして、あたたかい液体が流れる感覚がありました。

ここから、「なんか出したい感覚」がより強くなりました。

 


「赤ちゃんにこっちだよ〜って案内するイメージでいきむ」という助産師さんの指示が分かりやすかったです。

思ったよりいきんでもよさそうな感覚があったので、力いっぱいいきむのを何度か繰り返します。

もう、自然に声が漏れてしまうくらい力が入っていました。

痛みの波が過ぎたら、赤ちゃんに酸素を送るイメージで深呼吸するのを繰り返していると、「なんか居る感覚」が徐々に下になってくるのが分かりました。

夫が枕を上げてくれると、とてもいきみやすかったです。


そして午後7時44分。

赤ちゃんが少し苦しそうになり、お医者さんが登場。

会陰切開をして、無事に出産。

 

経過を見るため2時間ほど分娩台の上で待機する必要があるそうで、その間に胎盤を出してもらったり、子宮収縮の点滴をしたり、会陰切開したところの縫合をしてもらったり…。

 

胎盤出してもらったら、一気にお腹の重さがなくなりました。

図らずも、縫っているところや胎盤を出すところがライトに映っているのを見てしまい、目を逸らしてしまいました。

このとき、体温を測ると37.6度でした。

出産直後は体温が上がるそうです。


赤ちゃんを抱っこして、お互いの両親にビデオ通話しました。

展開が早すぎて、まだ実感が追いつかないまま。

でも、ほやほやの赤ちゃんが口をぱくぱくさせたり、

時々泣いたり、泣き止んだりしているのを見て、かわいいなと思いました。

 

その後、ご飯が出ましたが、食欲がわかず、全然食べられなかったです。

残ったら夫が食べても良いと助産師さんが言ってくれましたが、夫は遠慮したのか、手をつけませんでした。


午後10時頃、歩く許可が出て立ち上がってみたものの、ふらふらして歩けませんでした。

車椅子に乗せてもらい、夫と一旦お別れして、入院する部屋へ移動しました。

 

その後も産後ハイのせいか、当日は全然眠れませんでした。

 

出産した日の翌朝を迎え、色々な友人に報告していると、「本当に産んだんだな」と実感が湧いてきました。

 

そういえば、夜中にトイレに行ったとき、おしっこがなかなか出ず、残尿感がありました。

看護師さんに伝えて、管を使って少しずつ尿を取ってもらっていました。

翌日以降は自然に出せるようになりましたが、最初は若干チクリとする痛みがありました。